2018-03-18
今日は「汗をかくと頭痛がひどくなる人のため【だけ】の解消法」をお伝えします。
前回は、雨の日に頭痛が悪化する人の解消法をお伝えしました。
前回の記事を要約すると「雨の日タイプの人は汗をかくと頭痛が解消されるよ」という話でした。
今日お話しする「汗をかくと頭痛がひどくなる人」には、全く効果のない解消法です。
反対に今日の内容は「雨の日タイプ」には関係ないお話しですね。
なお、汗をかきすぎて頭痛がする人は、熱中症の可能性があるので、冷たい水を飲んで、涼しい所に移動する、もしくは病院に急いでください。
もくじ
- 汗をかくと頭痛がひどくなる人の特徴
- 汗をかくと頭痛がひどくなる人の解消法
- 汗をかくと頭痛がひどくなるのは気の不足
- 過程(原因)が違えば解消法も違う
- 症状(結果)ではなく原因の改善が必要
- 汗をかくと頭痛がひどくなる人まとめ
- 鍼灸治療では気を補う
解消法から書きたいのですが、熱中症とは違うよ、ということも、もう一度伝えたいので、汗をかくと頭痛がひどくなる人の特徴からお話しします。
汗をかくと頭痛がひどくなる人の特徴

- 日頃、食欲がない
- 食べてもすぐにお腹いっぱいになる
- 運動をしていないのに、また暑くもないのに汗をかく
- 疲れやすい
- めまいがする
- 下痢気味
- 呼吸が浅い
- 話をするのが面倒だ
- 風邪をひきやすい
- 寝つきが悪い
- 手足が冷えやすい
こういった特徴があります。
もし、あなたがこの特徴に当てはまったら、あなたは「汗をかくと頭痛が悪化するタイプ」ですので、ここから先は、あなたに必要なことが書いてあります。
もし当てはまらなかったら、別の記事をお楽しみください!!
汗をかくと頭痛がひどくなる人の解消法

原因はあとから学んでいただくとして、汗をかくと頭痛がひどくなる人は、栄養補給をしっかりと行いましょう。
同時に消化器系のケアが必要です。
よく噛んで食べるだとか、バランスよく食べるだとか、お腹が空いてからたべるだとか、消化器系をいたわってあげてください。
便通が悪い(特に下痢気味)なら、腸内環境を整える必要もあります。
ご自身で難しい時は、鍼灸治療という選択もありますよ。
では、なぜ栄養補給が、頭痛の予防になるのでしょうか。
それは、、、
汗をかくと頭痛が悪化するのは気が不足

東洋医学では「気」というのをとても大事にしています。
美容鍼では、アンチエイジングに欠かせないもので、老化にも関わるとっても重要なものなのです。
老化を防ぐ以外の主な作用は、、、
- 物を推し進める作用(推動作用)
- 臓器などを正しい場所に止めておく・栄養が漏れないように留める作用(固摂[こせつ]作用)
- 温める作用(温煦[おんく]作用)
- 形を変化させる作用(気化作用)
- 皮膚のバリア作用(防御作用)
この5つがあります。
今回の「汗をかくと頭痛がひどくなる」話と関わりがあるのは、
- 物を推し進める作用(推動作用)
- 臓器などを正しい場所に止めておく・栄養が漏れないように留める作用(固摂作用)
気が不足してくると、正しい場所に臓器や栄養(血液や水分など)を留めることができなくなります(固摂作用の失調といいます)。
そうすると、暑くもないのに自然と汗をかいてしまうのです。
そして、やっかいなのが、、、
汗は気も一緒に排出してしまう

水分を汗として、体の外に出す時に、気の推し進める作用(推動作用)が働きます。
ですから、汗をかくということは、気も一緒に体の外に出しているのです。
だから、汗をかくとさらに気が不足して、物を推し進められなります(推動作用の失調)。
すると、、、
気が不足すると体の中の水分が滞る

気が不足することで、水分の流れが悪くなり、滞りができてしまいます。
すると体の中に水たまりができ、頭痛を引き起こす原因となるのです。
前回の雨の日に頭痛が悪化する人のためだけの解消法をお読みいただいた方はわかると思いますが、雨の日タイプも水分の滞りがあるために頭痛が悪化してましたね。
今回も頭痛の原因も「水分の滞り」なのですが、滞るまでの過程(原因)が違います。
雨の日タイプは、水分が多すぎて起こる頭痛でした。
今回の気の不足タイプは、気が水分を推し進めなくなって、滞りができて起こる頭痛です。
だから、、、
過程(原因)が違えが解消法も違う

雨の日タイプは、水分が多いので、汗をかくと解消されます。
しかし「気の不足タイプ」は汗をかくと気も一緒に出してしまい、さらに気が不足するので、汗をかくと頭痛がひどくなるのです。
だから「気の不足タイプ」は、汗をかいても頭痛は解消されません。
それどころか、頭痛がひどくなってしまいます。
結果(症状)は同じ頭痛ですが、頭痛ひとつとっても、原因は様々なわけです。
だからこそ、、、
症状ではなく原因の改善が必要
このように東洋医学では、結果(症状や悩み)の原因は「人(体質)」にあると考えます。
だから「あなたの症状や悩み(結果)」に対してツボを決めたりはしません。
それよりは、この体質(原因)だから、このツボを使う、という方法で治療を進めていく必要があり、それこそが東洋医学の「病いではなく、人を診る医学」という方針で治療をしています。
100人いれば100通り

原因が正しく解消されない限り、症状に変化はでません。
あっても一時的なものです。
また、一見、頭痛という誰にでも起こりそうな症状でも、原因は100人いれば100通りで、ひとまとめにはできません。
水分が過剰で頭痛が悪化する人がいれば、気の不足で悪化する人もいるのです。
それぞれ別の原因なので、当然ですが、解消法も別です。
もし、これまで頭痛の治療をしてけど、がなかなか改善しなかった方は、一度、北九州の小倉北区鍼灸サロンLivingに相談にお越しください。
ちょっと脱線して宣伝をしてしまいましたが、、、
汗をかくと頭痛がひどくなる人まとめ
- 汗をかくと頭痛ひどくなるタイプは気の不足タイプ
- 汗と一緒に気も体外へ出てしまう
- だから気の不足タイプは汗をかくと頭痛ひどくなる
- 気を補う=栄養補給しっかり
- 鍼灸治療でも気を補える
前回の記事も合わせてお読みください。
参考になれば幸いです。
鍼灸治療では気を補います

頭痛の原因は様々ですから、いつもより頭痛がひどい時は、すぐに医療機関への受診をお願いします。
どうやって気を補うのか、を説明します。
これまで説明してきた「気の不足」を東洋医学では「気虚(ききょ)」と言います。
この気虚は、気をつくる働きのある脾の失調で起こることが多いです。
つまり、脾の働きが悪くなって、気をつくれなくなっているので、その脾の働きを正常にしていくのです。
あとは、、、
食生活の見直しも重要

どうしても遅い時間にしか食べられないとか、自分でつくる時間がないとか、あるでしょう。
そのあたりも、しっかりとお聞きして、その中でも負担にならないように、そしてしっかりと血肉になるようにアドバイスも行います。
東洋医学では五行学説という思想があり、その中には季節によって食べると良い食材があります。
その知識がちょっとあるだけでも、体は変わってきます。
汗をかくと頭痛がひどくなるのが慢性化している方は、ぜひ一度ご相談ください。
頭痛改善希望の方は下記の方法でご連絡下さい