鍼とお灸の使い方・使い分け | 吸い玉(カッピング)をする意味

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鍼とお灸の使い方、使い分けってあるんですか?というご質問をいただいたので、今回はマニアックな世界にお連れしたいと思います。

Livingで吸い玉(カッピング)をされた方もいるかと思いますので、吸い玉のお話もしたいと思います。

もくじ

  1. 鍼とお灸にも陰陽がある
  2. 鍼とお灸の使い方・使い分け
  3. 吸い玉(カッピング)のお話
  4. 必要なことを必要なだけ

鍼とお灸にも陰陽がある

いきなり陰陽(いんよう)と言われたも、わからないでしょうから、陰陽のお話をします。

陰陽とは

 

世の中のものを2つのグループわけをしたものを陰陽学説と言いいます。

すべての物事を2つに分けています。

これを陰陽対立といって、正反対のものを言います。

例えば、人(男女)、高さ(上下)、温度(温・冷)、凸凹(デコ・ボコ)などなど。

また男性は女性がいるから男性であって、上があるから下があるわけです。

これは、一方がなけば一方が成り立たないので陰陽互根と言います。

 

陰陽は相対的に変化

この「対立」と「互根」は絶対的なものではなく、常に相対的に変化しています。

どういうことかというと、男性でも女性っぽい人もいれば、女性にも男性っぽい人もいますよね。

1階から見れば2階は上ですが、3階にいけば2階は下です。

これを陰陽可分(さらにわけることができる)と言います。

陰陽は、対立しているけど、互いに関係が深く、反対の性質を内包しています。

対立・互根・可分の他に、制約・消長・転化などがあり、これを表したのが陰陽マークです。

 

左と白は陽、右と黒は陰なので、マークもちゃんと左右に分かれています。

左と右があり(対立)、左(白)があるから右(黒)があり(互根)、白(陽)の中に黒(陰)が含まれていますね(可分)。

鍼灸は陰陽どっちなの?

大雑把に言えば、温かいもの、動きのあるもの、上向きなのの、外側が陽で、反対に冷たいもの、静かなもの、下向きなもの、内側が陰です。

ということは、お灸は温かいものなので陽の性質、鍼は陰の性質を持っています。

鍼とお灸の使い方・使い分け

鍼(陰)は冷ましたい(熱のあるところ)や、力が有り余っているところ(コリの強いところ;凸)に使います。

これを瀉法(しゃほう)と言います。

お灸(陽)を使う時の基本は、温めたい(冷えの強い)ところや、力がないところ(へこんだところ:凹)に使います。

これは補法(ほほう)と言います。

基本的に鍼は取り去りたい時(瀉法)、お灸は補いたい時(補法)です。

ただ、必ず上記のように使うわけではありません。

鍼とお灸は使い方によって自由自在

鍼にもお灸にも特殊な技術があり、熱のあるところにお灸(陽・熱)を使うこともあれば、冷えたところに鍼(陰・冷)を使うこともあります。

 

鍼の刺し方で補瀉が決まる

先ほどお話したように、鍼は瀉法(取り去りたい時)です。

しかし、鍼を刺す方向や入れて行くタイミングなどで補法になったり瀉法になったりします。

例えば、息を吐くタイミングで刺すのは補、吐くときに鍼を抜くと瀉法です。

ツボの流れにそって刺すのは補、逆らって刺すと瀉法など、他にもたくさんあります。

ずーんという感覚は補瀉には関係ない

鍼を受けていると、たまに「ずーん」という感覚がするかと思います。

これは得気(とっき)といって、鍼で気を整えている状態です(響きといったりもします)。

得気の「ずーん」は受ける側が感じる感覚ですが、鍼灸師にはトクンと筋肉が動く感覚だったり、鍼が引き込まれる感覚があります。

お灸の補瀉は簡単

お灸はじわ〜っと温かければ補、ジュっとくれば瀉です。

なので、お灸の時に「うっ」とか「ジュッ」とか、ちょっと力が入る時は「ああ、今、抜かれてるんだなぁ。熱がこもってるんだなぁ」と思ってもらえると良いです。

じわ〜っと気持ちが良い時は「補ぎなってるのかぁ…不足してる(冷えてる)んだなぁ」と思ってください。

熱量のコントロールってできるの?

せんねん灸を使うとコントロールが難しいのですが、もぐさをひねって線香で点火する場合は、もぐさの大きさや硬さで熱量をコントロールします。

艾主(がいしゅ:ひねったもぐさのこと)が大きくて、硬くなればなるほど熱量は大きくジュっとなり瀉法です。

反対に小さく柔らかいものほど、熱量は小さくじわ〜っとなるので補法に適しています。

熱量は使うもぐさの種類によっても変わります。

お灸は、しょうがやクルミ、塩、にんにくなどを使ってするお灸もあります。

吸い玉(カッピング)のお話

吸い玉は、背中にガラス玉を乗せて皮ふを吸い上げます。

皮ふが硬いと血流も悪くなるので、皮ふと筋肉にスキマをつくって血流をよくします。

メインは吸い玉をとった時の色を見ています

ピンクから濃い紫に向かって滞りが強く、紫色に近い人は生理痛がひどい方が多いです。

瘀血(おけつ)といって、血の流れが悪く、塊りができている状態です。

瘀血のある方は、舌に班点があったり、顔色がくすんでいたりまします。

滞りをとっていくことで、吸い玉の色がよくなり、顔色も良くなっていきます。

 

吸い玉(カッピング)ができない人もいます

吸い玉は吸い上げるので気や血が不足(虚弱体質)している方にはしてません

吸い玉をすることで気を吸い出してしまい、ダルさが強く出るからです。

たまに「吸い玉をしてほしい」と問い合わせいただくのですが、体質を見極めて施術しています。

治療法や治療計画は施術者がベストな方法を判断していますので、施術の希望はお受けできません。

必要なことを必要なだけ

鍼灸はやり方次第でいろいろな治療方法が組めます。

ですが、Livingでは、あなたにとって必要なことを必要なだけ(適量)やっています。

補うからといって、お灸をしすぎれば灸あたりを起こして気分が悪くなることもあります。

多くても少なくてもダメで、適量でなくてはいけません。

「◯◯してほしいなぁ」とか「この前してくれたアレをしてほしい」と思うことがあるかもしれませんが、治療方法はお任せください。

ただ「この前のできますか?」と言ってほしいこともあります。

それは体が欲しているからかもしれません。

そうした体の声を聞くことで、体質が判断できることもあります。

ぜひ私たちと一緒に体と向き合って、あなたにとって良い体を目指していきましょう。

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