水泳指導のプロが教える水の事故を防ぐ方法

さて、これからの時期は、水の事故が増えてくる時期です。

そこで、元競泳選手で、元スイミングインストラクターである僕こと、中野が水の事故を防ぐ方法を伝授いたします。

今は骨格調整のスペシャリストとしてしか知らない方のために、水泳指導のプロとしての経験をちょっとだけお話します。

この記事を書いた人

指導後6ヶ月で全国大会出場3名&入賞者1名輩出。
北九州市主催の夏季水泳教室にて、スタッフ3名で5年間1000名以上の小学生を指導し、当たり前ですが事故の発生は一切なし。

少なくとも450人以上は、夏季教室8回のレッスンだけで25mクロール&背泳ぎを達成する水泳教室の団体指導とリスク管理のスペシャリストです。

では、さっそく参りましょう!

注:今回は全て重要で読んでいただきたいので<もくじ>はありません。ご了承ください。

大前提!水場に行かせない!

当然ですが、水場に行かなければ、水の事故は起きません。

だから、行かないのが一番の対処法になります。

しかし、これからの時期は、どうしても海や川、プールと行く機会が多くなります。

だから、約束をしましょう!

子供だけで水場に行かない

海や川、プールに子供たちだけで行くことは、少ないでしょう。

問題は、身近にある用水路や池です。

田畑の多いところや公園などには、用水路や池がありますよね。

そこも含めて、子供たちだけで近づかないように、徹底的に指導(話)をしてください。

では、まず、、、

監視方法を伝授します

子供に背中を向けない

水泳指導中、子供に背中を向けることは絶対にありません。

もし、背中を向けないといけないことがある時は、指導対象者以外の子供は一旦プールサイドに上がらせます。

海や川だったら、誰かがトイレに行きたいといってついて行くなら、一旦上がらせて、大人のいるところで休憩させましょう。

もし付き添いが大人1名なら、一旦、トイレ休憩として、全員トイレに行かせましょう。

 

全体を把握できる場所に陣取る

背中を見せないことと同じですが、死角を作らないようにします。

プールでは死角はあまりありませんが、川や海は多いですので、注意が必要です。

 

人数を確認する

適度にトイレ休憩をとり(指導では15分に1回くらい)、その都度、人数を確認しています。

海や川では、遊んで良い範囲を決め、その中にいる子供の人数を絶えず確認しておきましょう。

監視中は携帯を見るなどは禁物です。

子供たちだけ見ておいてください。

次に水場別での注意事項に移りましょう。

 

海での注意したいこと

何と言っても離岸流でしょう。

波は沖から岸に流れますが、岸から沖へ離れる波もあります。

この波はかなり早く、いつの間にか沖に流されていることがあります。

まず、この離岸流があることを知っておいてください。

離岸流についての参考:海上保安庁(第九管区)

次に、約束をしましょう。

勝手に沖まで泳いで行かない

遊ぶ時は岸に近いところで、深いところに行かないようにさせましょう。

必ず大人が近くで監視してください。

もし流されたら

岸に向かって泳いでは体力を消耗するだけです。

離岸流が弱まるまで沖に向かって泳ぐか、岸と平行に泳いで岸に向かう波に乗りましょう

あとは、ライフセーバーに向かって手を降りましょう。

沖で手を降っている人は、あなたに助けを求めているかもしれませんので、急いでライフセーバーに伝えましょう!

助けに来てくれます。

海や川ではライフジャケット着用しよう!

浮いていないとライフセーバーに助けを求めることができません。

だから、沖に行く時は、基本的にライフジャケットを着用したり、浮き輪を持って行きましょう。

ただ、まあ、沖に行かないようにしましょう。

特に良いことありませんよ(笑)

川はやっかい

川は誰も助けてくれませんので、ライフジャケットは必須かと。

川は流れが急なところや滑りやすいところが多いので、転倒したりして流されたら、もうどうしようもありません。

 

大人が深い側や川下に立っておく

もし流されても、大人が川下、子供が川上なら対処ができます

川上の浅いところで遊ばせましょう。

万が一流されたら、棒や浮きそうな物を使ってつかまらせましょう。

助けやすそうな川幅の狭いところなどを事前に確認しておくことも重要です。

助けやすいように川下に立っておきましょう

 

プールでは飛び込まない

飛び込みは、首の骨を折ったりしますので、やらないようにしましょう。

また、中にいる人にも怪我をさせてしまいます。

絶対にしないように。

あと、プールサイドは滑りやすく危険です。

走らせないようにしてください。

プールの排水溝が危険

排水溝の流れが強いと、大人でも引き上げるのは難しいです。

水がプールへ入ってきてるところなのか、プールから外へ水が出ているのか、確認しておいてください。

足をおいた時に、押される感じがあれば水が入っていますし、吸い込まれる感じがあれば出て行っています。

 

お風呂でも水の事故は起こる

どんなに浅くしていても、滑って転んで頭うって意識が無くなったところに、ちょうど水があったら、窒息して死んでしまいます。

これは、用水路、池、浅い川でも起こることですが、お風呂だと大丈夫だろう、と気を抜いて目を離した隙に、子供は予想外のことをします。

ここで、、、

危険理解度チェック!!

上の写真で危ないところは、どこかわかりますか?

プールと一緒で排水溝ですね。

もし子供が、潜ったままお風呂の栓を抜いて、たまたま子供の髪が引き込まれて詰まったら、、、。

女の子なら、あり得るこです。

考えただけでも恐ろしいですね。

家のお風呂だからと油断はしないでください

現役スイマーでも溺れる

僕が学生の頃、後輩の全国大会に出場する選手ですら、川に流されて危うく事故になることがありました。

幸い、岩があって掴まれたので、助かりました。

また友人のライフセーバーも離岸流に流されて、岸に戻るのに苦労したと言います。

「このまま死ぬかも」と思ったそうです。

このように、現役でしかも全国大会に出場する選手ですら、身の危険を感じるような目に、海や川で遭遇しています。

ですから、泳げたとしても、水深が浅くても、決して油断はしてはいけません

いつ、どんな状況で事故が起こるかは、誰にもわかりませんから。

水の事故を未然に防ぐまとめ

  1. 危険を事前に把握する
  2. 約束をして、守らせる
  3. 子供たちに背中を向けない
  4. 全体を把握できる場所に陣取る
  5. 携帯などを扱わない
  6. 子供の人数を定期的に数える
  7. 子供たちだけで行かせない
  8. 浅くても水の事故は起こるので油断禁物

今日、水の事故に関する知識を勉強していただきました。

まず、意外に簡単に起こるんだなということをお判りいただけたかと思います。

あとは、未然に防ぐために実践してください。

これだけでも、十分でないかもしれません。

それくらい注意が必要なのです。

子供の命を守るために

子供たちはちょっと目を離した隙に、大人では考えもしない予想外なことをする、と肝に命じてください

この記事で勉強されたあなたなら、水の事故が起こったら、後悔してもしきれないでしょう。

ちょっと工夫すれば事故は防げます。

常に「事故が起こるかもしれない」と頭の片隅で考えておくと、危険な場所が自然と見えてきますし、子供たちから目を離すなんてことはしないはずです。

実践していただいて、ぜひ楽しいレジャーにしてくださいね!